豆乳のバストアップ効果の科学的根拠について

植物性たんぱく質

こんにちは!今日の更新は「豆乳にバストアップ効果があるのか?」というテーマです。

大豆に含まれているイソフラボンは、エストロゲン(女性ホルモン)に近い作用を持つと言われています。そのことから、豆乳や大豆製品がバストアップに良いとかなんとか。実際にはどうなのでしょうか。

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なぜ豆乳にバストアップ効果があると言われるのか

上記でもさらっと書きましたが、何故豆乳にバストアップ効果があると言われるのでしょうか。 豆乳には、女性ホルモンと似た働きをする、「イソフラボン」という成分が含まれています。

女性ホルモンは第二次性徴の発現などに関わります。また、男性で肝機能障害によりエストロゲンが優位になったり、 前立腺がんで女性ホルモンを投与した時などに、女性化乳房(男性なのに胸が大きくなる)と呼ばれる副作用が見られることがあります。

そういった事情から、エストロゲンには胸を大きくする効果がある、 それに似た作用を持つイソフラボンも胸を大きくするはず、という予測が立てられるわけです。


科学的根拠はあるのか?

さて、大豆イソフラボンの効果については、世界中で研究が行われています。なんの研究かというと、乳がん、前立腺がん、骨量、血圧などとの関連です。

残念ながら、バストアップとの関連を調べた研究というのはほとんどありません。 俗物的すぎるからでしょうか。 とはいえ、体脂肪や体重の変化、ウエスト/ヒップ比等を見た研究はいくつかありましたので紹介します。

研究1 (アメリカ)

閉経後女性229名を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、大豆イソフラボン80mg/日もしくは120mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、除脂肪体重、脂肪量などの身体組成や、ホルモン量に影響を与えなかった。

研究2 (中国)

血圧が高めの閉経女性270名を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、大豆40g/日またはダイゼイン63mg/日を6ヶ月間摂取させたところ、いずれにおいても、体重、腹囲、腰位、BMI、ウエスト/ヒップ比、BMI、体脂肪率、体脂肪量、除脂肪量に影響は認められなかった

研究3 (アメリカ)

健康な女子大学生120名(平均18.3歳)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、大豆たんぱく質20g/日とイソフラボン161mg/日を16週間摂取させたところ、体重、体脂肪量、体脂肪率、腹囲に影響は認められなかった

などの報告があります。 バストアップについて直接研究しているわけではありませんが、体脂肪率や体脂肪量、体重に変化を与えていないところをみると、バストアップにも効果がなさそうという予測がつきます。

イソフラボンが胸だけに特異的に作用するとは考えにくく、 もし身体に影響を与えるならば、体脂肪量も増やすと考えられます。 (第二次性徴時には、胸に限らず体脂肪量が増えるため)

もし大豆イソフラボンとバストアップの関連が認められる研究が出れば、サプリメント会社なんかが大々的に宣伝しはじめるでしょうし、 そういった類のものが見られないところを考えると、 関連性は認められていないのではないでしょうか。


体験談は?

ネット上や、知り合い等の話の中には、豆乳を飲んでバストアップに成功した!という、体験談があるかもしれません。しかし、体験談は科学的根拠とはいえません

その成功したという人は、豆乳を飲んでいなくてもバストアップしていたかもしれません。もしくは全くの嘘で、体験談を書いている人が大豆イソフラボンサプリメント販売会社である事もあります。

効果があるかどうかを確かめるには、質の高い研究が行われていなければなりません。


まとめ

私が調べた限りでは、豆乳、もしくは大豆イソフラボンについて、バストアップ効果があるという科学的根拠は得られませんでした。 むしろ、体脂肪量や体重に変化が無かったという研究がいくつかあったことから、 効果無さそうかも?といった感じです。

豆乳は栄養価に優れた食品ですので、成長期等に飲むことで、栄養状態が改善、結果的にバストアップに繋がった、ということはあるかもしれません。まあその場合は、バランスのとれた食事や牛乳でも良いので、豆乳が特別良いという話ではなくなりますが・・・。

大豆イソフラボンは健康に影響を与えないわけではなく、むしろ作用は強いほうだと思います。 骨の健康増進として特定保健用食品でも認められています。

有効性では骨粗鬆症、前立腺がんの予防効果。 有害性では、乳がんの発症、再発リスクの増加の可能性など。様々な効果、副作用が議論、研究されています。

そういった影響はありそうなのに、体脂肪量等への影響はないのかと思うと少し不思議ですが・・・。まあ人体はよくわかりません。

可能性に賭けて豆乳を飲んでみたり、サプリメントを摂取することを検討しても良いと思いますが、 上記のように有害性も研究されており、一日の摂取目安量が決められています

大豆イソフラボン

 

ということで、飲み過ぎ、摂り過ぎにはご注意ください。