高尿酸血症とは何か?(1)-プリン体・尿酸とは?-


こんにちは!ブログ更新さぼり続けて3ヶ月も経ってしまいました。さぼり癖が付くとダメですね・・・、3日に1つの記事を更新していた頃が懐かしい。

久しぶりの更新は、高尿酸血症について。私の友人達の中でも、尿酸値が高いと指摘される人がちらほら出始めたので、自習も兼ねて書いてみます。

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高尿酸血症って何?

皆さんは、高尿酸血症もしくは尿酸という単語に触れた事があるでしょうか。

恐らく多くの方がこの単語を知るタイミングは、血液検査の結果を見る時だと思います。ですが、異常値として指摘されなければ、流し読みしてしまって認識すらしていないかもしれません。

そんな高尿酸血症ですが、これは何かというと、「血液中に含まれる尿酸が異常に高い状態」を言います。具体的には、血中尿酸濃度が7mg/dlを超えた状態です。

※尿酸はuric asid、UAと略されている事もあります。


尿酸って何?

さあ、単語を一つ一つ調べていきましょう。 血液中に尿酸が多いというのはわかったけど、尿酸とは何かという問題です。尿酸とは、「プリン体と呼ばれる物質の最終代謝産物」です。

最終代謝産物というのは、分解していってできた物で、この形になって排泄されるというもの。人間が物質を排泄するルートは、便や汗、呼吸や尿、いろいろありますが、尿酸は尿中に排泄されています。

つまり体内に入った、もしくは体内で作られたプリン体は、尿酸として尿に混ぜられて排泄されていきます。


プリン体って何?

また新しい単語が出てきました、プリン体とは何でしょう。プリン体を正確に表現すると少し難しいのですが、簡単に言うと、「DNAやRNAの材料」とでも言いましょうか。DNAやRNAは核酸とも呼ばれます。 DNAやRNAは化学に疎い人でもわかるかな、遺伝情報が書いてある、二重らせんになってるやつです。

遺伝情報がある物全てに含まれているということは、肉や魚、昆虫、微生物や植物、あらゆる生物の、細胞一つ一つに含まれています。人間の髪の毛の一本にだって、含まれているモノです。

さて、細胞を作るのに欠かせないプリン体ですが、これだけ重要な物質なのですから、当然人体で合成することもできます。材料は糖とかリン酸とかですね。普通に食事をしていて不足する事はまず無い物質たちです。

食品内では、プリン体は細胞数の多いモノに多く含まれており、有名なところではレバーが挙げられるでしょう。ビールもプリン体が多い飲料としてよく挙げられます、麦芽の細胞由来らしいですが、なぜ多いのかは知りません。

参考までに、一部食品のプリン体の含有量を挙げておきます。
豚レバー 285mg
カツオ 211mg
スルメイカ 187mg
0.0mg
牛乳 0.0mg
納豆 113.9mg
ビール 5~10mg
※食品100gあたり

食品100gあたりなので注意してください。豚レバーを毎日100g食べるという人は多くないかと思います。しかし、晩酌習慣のある方等で、ビールを毎日500g(約1缶)摂取するという方はいるはず。習慣的に摂取するかどうか、一回の摂取量がどれぐらいかというのも重要です。

さて、意外に思われるかもしれませんが、卵はプリン体がほぼゼロに近い数字です。なぜかというと、細胞が一つしかないから。細胞の多い食品に多く含まれているので、一つの細胞である卵はプリン体はほぼゼロです。イクラやタラコのように、卵がいっぱいついていればその分プリン体は増えます。

また、牛乳は尿糖やたんぱく質のような栄養素は含まれていますが、細胞は含まれていません。よって、プリン体はほぼゼロになります。

ちなみに、プリン体ゼロのビールは作る事ができますし販売もされていますが、プリン体ゼロの肉は作れません。肉は細胞だからね、もしできたら怖いね。


尿酸が多いと何がいけないのか

これまでは、高尿酸血症とそれに関係する語句説明でした。次からは、尿酸が増えてしまうとどうなるのかについて説明します。

尿酸は、血液中に溶けていられる量が決まっており、その上限が7.0mg/dlと言われています。上限を超えてた状態が続いていると、結晶状になっていき、関節や腎臓に溜まっていきます。

結晶がたまっていくと、関節部等で炎症が起こり、痛いと有名な痛風発作が発生します。また、尿路結石や痛風腎など、合併症のリスクも上がります。

あまり有名ではないように感じますが、痛風腎は合併症としては恐ろしいものです。腎臓は基本的に、一度障害を受けると回復する事がありません。

低たんぱく療法等により進行を止める事はできますが、食事制限も多くなり、生活の質の低下は避けられないでしょう。進行が止められないと最終的には腎不全となり、透析導入となります。


結構長くなってしまったので、次の記事で「なぜ尿酸が増えてしまうのか?増えてしまったらどうしたら良いのか?」という話を書いていきたいと思います。


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