日本人の食事摂取基準 2015年版 エネルギーの指標としてBMIを採用


前回の記事の続きとなります。

日本人の食事摂取基準2015年版では、エネルギーの指標として、 新しくBMIを採用しました。

スポンサーリンク

なぜBMIを採用したのか

従来の推定エネルギー必要量とは、必要なエネルギー量、すなわち体重が前後しない量として設定されていました。 しかし体重が変化しないから良いかというと、例えば過食をしていても、体重増加による負荷の増加等からエネルギー収支バランスがゼロに近づきます。

健康の増進のためには、エネルギー摂取量が必要量を過不足なく充足するだけでは不十分であり、望ましいBMIを維持するためのエネルギー摂取量であることが重要です。そのため、エネルギー摂取量、消費量のバランス維持を示す指標としてBMIが採用されました。

ただし今までの推定エネルギー必要量が廃止となったわけではなく、 参考票として推定エネルギー必要量も記載されています。

しかし推定エネルギー必要量は、個人個人に的確に合うわけではなく、 同じ身体活動量でも体重によってエネルギー消費量が違う等の注意点があります。

結局のところは、BMIを指標とし、肥満傾向にある方は体重が減るような食事を摂り、痩せすぎている人は体重を増やすような食事をするべきなのです。


目標とするBMIの範囲

bmi

この目標は、総死亡率が最も低かったBMIの範囲や、日本人のBMIの実態に配慮し、総合的に判断した結果のものです。

特に70歳以上では、低栄養の問題も出てくるため注意が必要です。 しかしその背景には様々な要因が存在することから、個々人の特性を十分に踏まえた対応が望まれます。

ただし、あまりBMIの維持に固執するのではなく、あくまで参考とするべきです。本文中でも、あくまでも参考として使用すべきである、と書かれています。