とろみ剤は片栗粉で代用できるのか?

とろみ剤は片栗粉で代用できるのか?
こんにちは!今日の更新は、とろみ剤は片栗粉で代用できるのか?というテーマです。

今回の記事は、介護を行っている方向けの記事です。高齢者は嚥下機能の低下に伴い、食事中常に誤嚥・肺炎のリスクがつきまといます。

嚥下機能が低下した方への対応として、水分や汁物にトロミを付けることがあります。そこで使用するのが各社から販売されるとろみ剤ですが、意外と金額が高いんです。

そこで、安価で一般家庭にもある、片栗粉でトロミを代用できないのか?という疑問に行き着きます。

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片栗粉ととろみ剤の違い

片栗粉は、じゃがいもからできたでんぷん質の粉です。でんぷんは加熱することで糊状になり、とろみがつきます。

あんかけや中華料理等によく使われ、水溶き片栗粉を加えることでとろみがつくのは、よく知られていると思います。葛湯のでんぷん質として使われる事もあります。またでんぷんの特徴として、唾液アミラーゼにより分解されるというものがあります。

一方とろみ剤は、商品によって原料が違います。細かく書くとそれだけで一記事ぐらいの内容になってしまうので省きますが、最近のとろみ剤は主に増粘多糖類が使われています。

とろみ剤は水溶き片栗粉と違い、加熱を必要としません。液体に混ぜ込むだけですぐとろみが付きます。また、唾液でも分解されずとろみを維持できます。とろみの性質自体も少し違って、とろみ剤のほうが片栗粉に比べ滑りやすいです。片栗粉は固めに作ると、べたつきがあります。

当たり前のことですが、嚥下障害の方に最適化された商品といえます。

片栗粉とろみ画像
こちらは、清まし汁に片栗粉でとろみを付けた画像です。

片栗粉でとろみを付けると、透明感はありますが少し白っぽくなります。風味も、火の通った片栗粉の風味がします。葛湯みたいな感じ。

片栗粉とろみ分解後
しばらくスプーンで食べ進めてみると、とろみが分解され、元々の水っぽい状態に戻ってしまいました。

とろみ剤とろみ画像
こちらは、同じ済まし汁にとろみ剤でとろみを付けた画像です。スプーンに乗せられるぐらいのとろみがついています。

とろみ剤とろみ分解後
こちらも先程の片栗粉と同じように食べ進めてみますが、とろみ剤でつけたとろみは、唾液が入ってしまっても分解されません。食べ始める前の状態を維持していました。

とろみ剤は片栗粉で代用できるのか?

とろみ剤は売っている場所が限られていて、値段もそこそこするので代用したい方もいると思います。

全くとろみの無い状態に比べれば、片栗粉でとろみがついた状態のほうがマシだと思います。

しかし、唾液で分解されていくことや、とろみをつけるまでの手間を考えると、オススメはできません。特に食事時間が長い方や、口の中で溜め込んでしまう方は、ほとんどとろみを維持できないと思います。

とろみを維持できず、誤嚥が続いてしまえば誤嚥性肺炎を起こしたり、そのまま亡くなってしまう可能性もあります。

もしどうしても片栗粉を使うという場合は、スプーンを分けたり、取り皿に分けながら食べることで分解しないようにできます。口の中で分解されてしまう分はどうしようもないですが・・・。

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