管理栄養士の仕事はAIに奪われるか?

2023/03/17

その他

t f B! P L

こんにちは!前記事から間があいていますが、「管理栄養士の仕事はAIに奪われるか?」についての記事です。

いやー、AI凄いですね。皆さんもうお使いになられたでしょうか。ちなみにTOP画像はAIで適当に生成してみたイラストです。

AI化で管理栄養士の仕事は将来なくなるか?という記事を前回書いたのですが、そこからAIがめちゃくちゃ進化したので、最新のAI情報を踏まえて書き直しです。

結論から言いますが、「管理栄養士の仕事はAIに奪われます」。

「奪う」というとちょっと過激な印象かもしれませんが、管理栄養士の仕事全てがAIに奪われるわけではなく、一部の仕事が奪われる、という意味です。

理由について説明する前に、まずはAIの実力について書いていきます。

スポンサーリンク

近頃話題のAI、「ChatGPT」について


そもそもAIとはなにか。AI(Artificial Intelligence)とは、人工知能を指す言葉であり、コンピューターやロボットによる知的な行動や判断を実現する技術です。

SF映画等では定番の存在で、AIが教壇に立って教育を行ったり、人類を敵とみなして攻撃したりと、そんな姿が描かれてきました。

しかしながら、AIが現実に具現化するには至っていませんでした。また、AIを自称するシステムは多数ありましたが、知能と呼ぶには程遠い存在でした。

しかし近年、AIは劇的に進化し、人工知能と呼ぶにふさわしいレベルに到達してきています。

中でも話題なのが、OpenAIが開発したチャット形式で会話ができるAI「ChatGPT」です。マイクロソフトが多額の投資を行ったことで話題を集めています。

「ChatGPT」はチャット形式で対話できますが、今までのAIとは違い自然で高度な会話を行うことができます。

「ChatGPT」は何ができるのか?

「ChatGPT」はチャット形式での会話や、記事や文章の執筆、校正、要約、翻訳、レビュー作成、プログラムコードの生成や修正、質問応答など、多岐にわたる応用が可能です。

記事の執筆時点ではチャット形式でしか使えませんが、ロボットやアプリ、音声サービスなどに使われるようになると活用の幅が広がるでしょう。

何が凄いのかというと、自然な文章が出力できるのも凄いのですが、会話を続ける事ができ、こちらの意図もしっかり汲み取ってくれる事です。

これは、実際に会話してみないとわからないかもしれないので例を挙げてみます。

以下、エクセルの使い方について、実際に質問をした時のやり取りのスクショです。

エクセルにはVBAという、プログラミングコードで動作を登録しておく機能があります。

エクセルのコピーを1ボタンで済ませるコードが欲しくて、「ChatGPT」に質問しました。

また、エクセルですから数式も使っているわけですが、数式のセルは数式をコピーするのではなく、計算結果の値をコピーして欲しいのです。ということで、質問してみます。

このコードを実行してみると、数式のセルに対応していないコードが出力されてしまいました。

そこで、何も貼り付けられませんでした、という点と、数式セルだからですか?という点について聞いてみます。

すると、数式セルでもコピーできるように、コードを改善して提供してくれました。

しかし、「ユーザー定義型が定義されていません」とのエラーが出てしまいます。

エラー行と、エラー文を貼り付け報告してみます。

この解決方法を見てもなんのことやら、という感じですが試してみると完璧な対応策でした。

この通りに設定をするとエラーが解決され、1ボタンで値をコピーするボタンを作り出すことに成功しました。

こんな感じで、今までの会話の流れもしっかり把握しており、コミュニケーションエラーが発生しても対話の中で解決に向かう事ができます

ちなみに、知識量も相当なものです。検証によると最新モデルのGPT4は、アメリカの司法試験の模擬テストを受け上位10%程度の成績で合格できたそうです。

あらゆる言語に精通し、主流なプログラミンコードを習得し、知識量も相当に深いのが「ChatGPT」という対話AIです。

管理栄養士の奪われる仕事と奪われない仕事

管理栄養士は非常に幅広い働き方があるので、管理栄養士の仕事を完全にAIに置き換えるのは難しいと思います。

ただし、管理栄養士の仕事のうち、いくつかはAIが確実に奪っていくと感じています。

どんな分野かというと、いわゆる「ホワイトカラー(事務仕事系)」「ブルーカラー(肉体労働系)」で分けた時に、「ホワイトカラー」に相当する仕事です。

AIは、物理的に影響を及ぼせる肉体を持たないため、肉体労働を含むような仕事を置換することはまだできません

管理栄養士でいえば、厨房業務や、厨房の管理業務等が相当します。

事務仕事系は、ライター業、栄養指導等がありますが、これらはAIがシェアを侵食していくのではないかと思います。

特に自分が思うにライター業はかなり厳しくなると思います。

自分がブログ更新のモチベが下がった理由でもあるのですが、この記事の執筆時点で、AIが記事を量産しているんですよね。

ライターがいなくてもAIが記事を書いてくれるのですから、ライターの仕事を確実に奪っています。

さらに、AIが記事を量産することでネットの検索結果が汚染されていくと、検索離れも起こすでしょう。

すると、ライターが書いた記事に広告がつかなくなり、そういう意味でも仕事が減ります。

また、栄養指導業務も、将来的にはAIに侵食されるのではないかと考えています。

現状ではAIは医療的な知識はあまり十分ではなく、結構な割合で誤情報を混ぜてきます。

しかし、それは特化させていないのが理由であり、医学論文等を中心に学習させれば、医学的な知識も正確になってくると思います。

栄養指導はコミュニケーションが凄く大事なので、AIには変えられない、という意見もあるかもしれません。

それはそうなのですが、管理栄養士の栄養指導スキルも一定ではありません。

同業者と話をしていても、人によって知識レベルのバラつきが大きいです。

管理栄養士の中でも、高い栄養指導スキルを持つ人材は生き残れるでしょうが、そうではない人材はAIに仕事を奪われていくのではないかと思います。

今後管理栄養士が生き残るためには

まずAIが現状行えない仕事として、肉体労働があります。

AIが自由に動かせるロボットが流通すると話は変わりますが、もうしばらく先になるんじゃないでしょうか。

つまり、厨房業務や、厨房の調整業務のような仕事は、AIに奪われにくく残り続けるんじゃないかと思います。

厨房関連の業務はどうしても体力的にキツいので人気がありませんが、厨房業務のスキルがあれば職に困ることはないでしょう。

また、ITやAI関連の知識を高めるのも大事だと思います。

今後AIが事務仕事を奪っていくと思いますが、IT知識やAI知識が豊富な管理栄養士は重宝されるのではないかと思います。

ITやAI関連の知識は、日々アップデートしていくのが良いでしょう。


最近記事をあまり更新していなかったのですが、AIの台頭が理由の一つにあります。

このブログはもともと、管理栄養士の自分が副業として伸びないかなーという邪な気持ちで始めたものです。

一応貼り付けてある広告収入で、小銭程度は稼げています。微々たるものですが。

更新しなくても稼ぎ続けるし、不労所得みたいなものでいいんじゃないかな?と思っていました。

しかしAIによって事情が変わりました。

ブログは検索からの流入によってアクセス件数を伸ばしていますが、AIの台頭により、検索が大きく減るのではないかと予測しています。

検索して情報を探さなくても、AIと対話しながら解決策を探せば良いからです。

今はまだ検索が主流でも、AIが進化していけば、いずれ逆転していくと思います。

今後AIによって様々な産業に変化があると思うので、自身もそれに対応するため、AIについての勉強や、活用法の研究に多く時間を割いています。

それに伴い、もともと不定期更新であった当ブログですが、更新頻度が落ちると思います。ご了承下さいませ。

まあ、これもAIに、ライターという仕事を奪われた結果なのかなと思っています。

自己紹介


とっぽ
高校で調理師科を卒業し、調理師免許を取得。管理栄養士学科を卒業し、管理栄養士免許・栄養教諭一種免許を取得しました。現在は都内某所の施設に勤務しています!どうぞよろしくお願い致します。

詳細プロフィールはこちら

ブログ アーカイブ

このブログを検索

QooQ