肝臓の構造と働きについて

こんにちは!今日の更新は肝臓についてです。

先日5万円ぐらいかかる肝臓の勉強会に行ってきたので、自分の中での復習も兼ねて書いていきたいと思います。

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肝臓とは

肝臓とは腹部右上にある臓器で、成人で1kg~1.5kgぐらいする人間の中で一番大きい臓器です。

門脈と肝動脈という二つの血管から栄養を受けていて、肝静脈から外へ出されます。

門脈は、消化管から吸収した栄養成分や、代謝産物を肝臓で処理するための輸送路です。胃、小腸、大腸、膵臓、脾臓からの静脈血は直接心臓へ戻らず、門脈へ流入し肝臓へ送られます。酸素がほとんど消費されているのが特徴です。対して肝動脈は動脈血で、酸素を豊富に含んだ血液が流れています。

肝臓で栄養成分の貯蔵・加工、有害成分の解毒等を行ったあとは、肝静脈から心臓(大循環)へ戻ります。

肝臓と繋がっている胆嚢という臓器も重要な役割を持っています。胆嚢は、肝臓から分泌された胆汁を濃縮し、十二指腸へ放出します。胆汁は脂肪を消化しやすくする効果があり、消化に重要な機能です。

肝臓の働きは?

肝臓は大きい臓器なだけあって、非常にたくさんの働きを持っており、また解明されていない部分もあります。以下が判明している主な働きです。

たんぱく質、アミノ酸代謝

肝臓は様々なたんぱく質、アミノ酸代謝に関わります。代表的なものは、血清たんぱく質のアルブミン、止血に重要なフィブリノーゲンなど。体の機能を調整するようなたんぱく質を多数作っているので、肝臓が大きく障害を受けると、生命を維持できなくなります。

アンモニア代謝

オルニチン回路により腸内の細菌やアミノ酸代謝で作られたアンモニアを尿素へ変換します。アンモニアは非常に毒性が強く、尿素に変換できずアンモニアがたまると、意識障害などの症状が発生します。アンモニアは肝臓で処理できなくなると、筋肉がアンモニア処理を代替します。そのときに、BCAA(分岐鎖アミノ酸)を必要とします。

糖代謝

血中のグルコース濃度に応じて、血液中のグルコースをグリコーゲンとして貯蔵したり、グルコースとして放出したりすることで、グルコース濃度を一定に保っています。また乳酸などの材料からグルコースを再合成したり、飢餓時にはケトン体を合成したりしてエネルギー不足に陥らないように調整しています。

脂質代謝

脂肪酸の合成と酸化、トリグリセリドの合成、リン脂質やコレステロールの合成を行っています。そのため肝機能の低下でコレステロールが下がる場合があります。

ビリルビン代謝

ヘムの分解物である間接ビリルビンをグルクロン酸抱合により直接ビリルビンにして胆汁として分泌します。ビリルビンは黄色っぽい色をしているので、胆管が詰まる等の問題が起きると黄疸(眼球や皮膚が黄色くなる)が起きます。

鉄代謝・調整

肝臓で合成されるペプチドに、ヘプシジンというペプチドホルモンがあります。ヘプシジンは小腸での鉄吸収を抑制する調整因子です。なので、肝障害でヘプシジン産生が傷害されると、吸収を抑制できなくなり鉄過剰を引き起こすことがあります。鉄過剰により肝臓内の鉄が増えると、脂質過酸化反応が亢進し肝臓にダメージを与えます。

薬物・アルコール代謝

摂取されたアルコールは大部分が肝臓で代謝されます。また恒常的な飲酒により、アルコールの分解に薬物代謝酵素を使うようになります。この場合、アルコール自体の代謝亢進に加え、薬物の代謝を亢進します。薬物の代謝により薬効を弱めることもあれば、活性代謝産物がある薬物においては逆に作用を増強することもあります。

まとめ

肝臓は体内で最大の臓器なだけあって、働きは複数あります。また肝臓は再生力も非常に強く、例えば生体移植のために半分ぐらい切り取っても、同じぐらいの容量まで再生されます。

炎症などが起きてもすぐにどうにかなるわけではありませんが、肝臓の病気は自覚症状に乏しく、症状が出た時にはかなり進行している場合が多いです。

長くなってしまったので、病気については次回にまとめようと思います。

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