ビタミンEとは?

2014/06/21

栄養素関連

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■ビタミンEとは

ビタミンEとは、脂溶性ビタミンの一種であり、抗酸化作用を持ったビタミンです
ビタミンEは天然には8種類あり、α-、β-、γ-、δ-トコフェロールとα-、β-、γ-、δ-トコトリエノールがあります。

中でも、α-トコフェロールは生理活性が強く、体内での働きのほとんどをα-トコフェロールが占めています。


性質としては、油に溶け、光、熱、アルカリによって酸化が促進されます。





■ビタミンEの働き

ビタミンEの働きは、なんといっても抗酸化作用です。
代謝によって生成されるフリーラジカルから、他の細胞を守ってくれます


フリーラジカルは細胞にダメージを与えるので、わずかかもしれませんが癌の可能性を上げる事もあります。

その抗酸化作用から、油に添加さて、酸化防止剤として働くこともあります。

ビタミンEは栄養機能食品としての表示が許可されており、以下の表示をする事ができます。
ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。
上限は150mg、下限は2.4mgとなっています。




■ビタミンEを多く含む食品

ビタミンEは、植物油や種実類、魚卵などに多く含まれます。


100g中では、
なたね油………15.2mg
サラダ油………12.8mg
オリーブ油……7.4mg
アーモンド……29.4mg
らっかせい……10.6mg
いくら…………9.1mg




■ビタミンEの一日に必要な量

ビタミンEの目安量は、男性成人7.0mgで、女性成人で6.5mgとなっています。

平成24年度国民健康栄養調査の結果によると、
成人のビタミンEの摂取量は中央値で5.8mgとなっており、やや足りていないようです。

油はカロリーが非常に高いため、ビタミンEの摂取源に悩みますが・・・、
油以外に、魚介や緑黄色野菜にも少しずつ含まれているため、それらをバランス良く摂るのが良いと思います。



■ビタミンEの欠乏症や過剰症

ビタミンEの欠乏症には、未熟児の溶血性貧血、深部感覚障害、小脳失調などがあります。
成人では、神経や筋障害の症状がみられることがありますが、植物油などから摂取できるため、
成人では欠乏症はほとんど見られません

ビタミンEは抗酸化作用を持つため、それが不足することにより細胞がダメージを受ける可能性もあります。
ただ、がん予防効果等の研究報告が見られないところを見ると、深刻なダメージでは無いのかもしれません。
まあ、他にも抗酸化作用を持つものはいっぱいあるしということで・・・。

過剰症としては、サプリメント等で過剰摂取した場合に、
冠動脈疾患発症を促進させるという報告もありますが、結果は定まっていません。

日本人の食事摂取基準では、健康な男性に800mg/日を投与しても健康障害が出なかった事から、
それぐらいの値を耐用上限量としています。(成人男性800mg、成人女性650mg)

自己紹介


とっぽ
高校で調理師科を卒業し、調理師免許を取得。管理栄養士学科を卒業し、管理栄養士免許・栄養教諭一種免許を取得しました。現在は都内某所の施設に勤務しています!どうぞよろしくお願い致します。

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